焼き菓子の商品化ガイド|製造の流れと容器選びのポイント

クッキーやフィナンシェ、ラスクなどの焼き菓子を商品として販売したい方向けに、容器(袋)選びや表示内容、販売方法まで一連の流れをわかりやすくまとめました。初めての商品づくりでも進めやすいステップ形式でご案内します。
パオワールドでは、製品づくりのお手伝いをしています。容器や外装箱、梱包資材のご提案をはじめ、必要に応じて専門の機関や外部サポートの紹介も可能です。
商品化を検討している方は気軽にご相談ください。
①商品コンセプトを決める
- ターゲット(誰のための商品?)
例)ギフト用?家庭用おやつ?カフェのレジ横?オンライン販売のスイーツ好き? - 用途(シーン)
例)手土産、お中元・お歳暮、職場差し入れ、自分ご褒美、コーヒーのおとも - 差別化ポイント
例)地元食材使用、無添加、グルテンフリー、ボリューム感、日持ちの長さ、見た目の可愛さ
どんな種類の焼き菓子を作るのか、個包装かセット販売かなど商品の出来上がりのイメージをを整理します。
② 内容量を決める
1袋あたりの個数・重量・用途(単品、詰め合わせ、ギフトなど)を決定します。
③ 容器(袋・資材)の材質を選ぶ
焼き菓子は、湿気や酸素の影響を受けやすいため、「何から守りたいか」 を基準に袋の種類を選ぶことが大切です。
ガス袋
ガス袋とは、食品を直接入れることのできる袋の中でも、酸素が透過しない処理を施した袋です。
脱酸素剤などの鮮度保持材を入れてシーラーで密封することによって、お菓子の鮮度を保ち、おいしさを長持ちさせることができます。
二つ折りにし両サイドをシールした「カマス袋」、底にマチがあり自立する「スタンド袋」、マチのある「ガゼット袋」、フィルムの底と両側面の3方を貼り合わせた「三方袋」といった種類があります。
- 密閉性が高い
- 脱酸素剤に対応
- 長期保存に向いている
- コストが比較的高め
- シール機が必要(手軽さはあるが設備が前提)
OP・CP袋
OP袋(オーピー袋)は透明度と光沢が高く、見栄えよく個包装したい焼き菓子に使われる袋です。
CP袋(シーピー袋)はしなやかでシールしやすく、作業性とコストのバランスが良い個包装用の袋です。
ガス袋と同様に「カマス袋」、「スタンド袋」、「ガゼット袋」、「三方袋」といった種類があります。
- 透明で中身がきれいに見えるので、商品イメージを伝えやすい
- 乾燥に強い
- シリカゲル(乾燥剤)と組み合わせて使用することが多い
- シール機が必要(手軽さはあるが設備が前提)
- 湿気に弱く、長期間の保存には向かない
その他容器(広口容器・缶)
- デザイン性が高い
- 自立しやすい
- 高級感を出せる
- 他の容器(袋)と比較すると、密閉性やバリア性が低く、長期保存には向かない。
④販売価格の目安を決める
材料原価・袋や資材・作業工程などを踏まえて価格帯を検討します。
⑤ラベル表示を決める
商品として販売するために必要な表示をまとめます。
- 品質表示
- 栄養成分
- アレルゲン表示
- リサイクルマーク
- バーコードの有無
- ラベルの耐水性や紙質の選択
⑥販売方法を考える
店舗販売・委託販売・ネット販売(発送)など、販路に合わせてご提案が可能です。
【外装材・梱包資材の提案例】エアパッキン・ギフトBOX・手提げ袋
まとめ|焼き菓子の商品化は「流れの整理」と「容器選び」が大事
焼き菓子の商品化には、作る内容の整理・容器(袋)選び・表示の確認・販売方法の検討いった基本のステップを押さえておくと、流れがつかみやすくなります。
湿気対策や見た目の印象など、焼き菓子の種類によって向いている袋が異なるため、迷う場合は気軽に相談いただければ、商品イメージに合った形をご案内できます。
店長 名野加工品ごとに、基本的な流れのガイドをご用意していますので参考にしてみてください。