発酵食品の商品化ガイド|製造の流れと容器選びのポイント

味噌や甘酒などの発酵食品を製造したい方向けに、容器選びや表示内容、販売方法まで一連の流れをわかりやすくまとめました。初めての商品づくりでも進めやすいステップ形式でご案内します。

パオワールドでは、製品づくりのお手伝いをしています。容器や外装箱、梱包資材のご提案をはじめ、必要に応じて専門の機関や外部サポートの紹介も可能です。

商品化を検討している方は気軽にご相談ください。

目次

①商品のコンセプト設計

発酵食品の主なジャンル
・乳酸発酵:キムチ、ザワークラウト、発酵ソース
・酵母発酵:パン生地、発酵ドリンク
・糖化発酵:塩麹、甘酒、味噌、醤油糀
・酢酸発酵:ビネガードリンク
・発酵調味料:発酵ドレッシング、発酵焼肉のタレなど

作りたい発酵食品の種類や特徴を整理します。

ターゲットを明確にする
・健康志向の30–60代
・美容目的の女性層
・無添加志向の家庭
・飲食店向け業務用
・料理好きの人

買う理由を明確にする
・腸活
・無添加で安心
・他では買えない味
・国産素材のこだわり
・料理が簡単になる“万能調味料”

ここを決めることで、レシピ・パッケージ・価格帯までブレなくなります。

② 内容量を決める

販売スタイルや価格帯に合わせて適量を設定します。(例:150g、300g、500g、1kg など)

③販売価格の目安を決める

原材料費・容器代・加工費などを踏まえて、価格の方向性を考えます。

④容器の材質を選ぶ

発酵食品はガスが発生する可能性があるため、商品に合わせて適切な容器を選びます。

PP容器(甘酒や調味料など液体向け)

豆乳容器など、軽くて扱いやすい容器が利用できます。

メリット
  • 耐熱性
  • 低コスト
  • ロックキャップ対応
デメリット
  • 種類が少ない

袋(スタンドパウチ袋・ガス抜き機能付き)

味噌や発酵が進む食品に向いた袋タイプ。

メリット
  • 耐熱性(後殺菌が可能)
  • 冷凍ができる
  • 使いやすい
デメリット
  • ロット数が多い
  • 充填に工夫が必要

広口容器(味噌、キムチなどの食品向け)

PP(ポリプロピレン)やPETなどの低コスト容器。

メリット
  • 低コスト
  • 軽量
デメリット
  • ロット数

⑤ラベル表示を決める

商品として販売するために必要な表示をまとめます。

  • 品質表示
  • 栄養成分
  • アレルゲン表示
  • リサイクルマーク
  • バーコードの有無
  • ラベルの耐水性や紙質の選択

⑥販売方法を考える

店舗販売・委託販売・ネット販売(発送)など、販路に合わせてご提案が可能です。

【外装材・梱包資材の提案例】エアパッキン・ギフトBOX・手提げ袋

まとめ|発酵食品の商品化は「流れの整理」と「容器選び」が大事

発酵食品の商品化には、作る内容の整理・容器選び・表示の確認・販売方法の検討といった基本の流れを押さえることが大切です。

味噌や甘酒など、発酵の進み方や保存条件によって適した容器や必要な対策が変わるため、ご要望に応じたご提案をさせて頂きます。

店長 名野

加工品ごとに、基本的な流れのガイドをご用意していますので参考にしてみてください。

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